京都散歩4 6.4~6.6



「澤井醤油本店」
中長者町通りに面したお醤油屋さん。表玄関に大きな木彫りの看板がその伝統あるおもむきを感じさせる。店内には大きな樽と醤油、もろみがならべられていて、「この樽は実際に使われていたモノなんですか?」と質問したら、「いや、中身入ってはりますよ。」って聞いてびっくり!ハシゴを登って中身を見せてもらいました。。。明治12年創業し、現在5代目に至る事百余年。。。伝統を守りつつ、「京ぽんず」や「イタリアン」などのアレンジ醤油を展開し、現在の需要にも的確に答えています。

伝統を維持する事でそのブランドとしての価値を高め、現在の需要にマッチした商品も展開していく。。。。攻守一体の戦略。。。ん〜、勉強になります。。。。

ちなみに「もろみ」というのはお醤油をしぼる前の段階のもので、澤井醤油では醤油作りとは別にもろみに適した大豆と白麦を厳選して使用しているそうです。



「松文商店」
安政5年創業という歴史ある銘木屋さん。銘木というのは床柱などに使われる木材のことで、普段の建材としてはあまり使われる事のない赤松や梅・椿など多種多様な木材を取り扱います。そのため性格の悪い木材も多く、火であぶり癖を矯正したり防虫の為の加工を施したりとその美しさをたもつために多くの過程をへて、ようやく商品としての価値を得るようです。現在では、その加工職人の減少もさることながら施工業者となる工務店でも取扱えるところも少なくなってきているそうです。松文商店は金閣寺や桂離宮の改修の際にも木材を下ろしているそうで、京都の文化財を守るための要としてもその役割をになっている様です。

何気なく通りかかった先で思わぬ話が聞けてとても面白かった。。。その他の伝統産業と同じくその技術を伝えるという面では同じく苦労しているようですが。。。。

京都では、他にも沢山の職人さんたちがいます。まだまだ、いろいろ見て周りたいんだけどそろそろ先へ進まないと。。。。また改めて、ゆっくりと見て周りたいな〜

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